うさ日記

憂さ晴らしに書くのかもしれません

水の星より愛を込めて

この文章は機動戦士ガンダム水星の魔女第1話「魔女と花嫁」までと公式外伝小説「ゆりかごの星」のネタバレを含みます。

 

 

 

感想というかなんというか、とにかく出力しなければサイクロプスの発動に巻き込まれたみたいに破裂する気すらするので文字にしていきます!

 

PVで見た「おかあさん、とうとう来たよ!」のところから秒で起こる非常事態!……改めて脱出しようとしていたことを考えると、もしかしてスレッタが乗ってきた貨物船に紛れ込むつもりだったのかな?この子、思ったより行き当たりばったりで生きてるな……。

 

と思っていたら頭突き!やはりおてんばであった。ちなみにあんまりこういう感想の言い方はしたくないんですけど、「貨物船に紛れ込んで脱出」「物語冒頭で主人公に救われる」などなどミネバを彷彿とさせるシーンが多かったですね。なんでこういう言い方をしたくないかというと、人生に既にあるもので新しく触れたものを解釈してしまうと世界が広がらなくなるんですよね。それこそミネバではないけれど、「世界が、広がっていく……」という意識を持ち続けていきたいんです。それって若さだし。

 

そしていきなり始まる決闘!この学園じゃ重要なことは決闘で決める!パイロット科以外の一般人は逃げといた方がいいぜ!今日この学園は戦場になるんだからよ!……とは言ってないんですけど、途端に分かりやすくなってくれましたね!というのも、国家間の戦争ではない形でモビルスーツが戦う状況……って意外と思い浮かばなかったんですよね。あのサイズの巨大なメカがぶつかり合ったら当然人死が出るわけで、でも戦争じゃないとなると、それはもう単なる殺人しか思い浮かばなかったわけです。でも長きにわたる人類史には確かにあった!ガチで死ぬ武器を使うにも関わらず人殺し扱いされない戦い!そう、決闘!名誉や地位を掛けた殺し合いではないせめぎ合い!確かにこれならモビルスーツで殴り合っていいわけです!やったね!

 

そこから場面が変わってミオリネの温室へ。美味しそうなトマト〜!そして蹴散らされるトマト〜!そして引っ叩かれるケツ〜!どうでもいいけどケツぶっ叩いた時のスレッタを見て鞭打してる時の柳龍光思い出しました。なぜ……。

ここからは単なる推測なんですけど、スレッタがなぜトマトを知らなかったのかについて考えます。スレッタの出身地である水星は、実はその名前に反して地球より太陽に近いので水の星ではないんです。すいきんちかもくどってんかいめい、ですからね。そしてトマトは栽培にかなり水を必要とします。毎朝一回、なんなら昼にも水やりする場合すらあります。人間が生きていくのに必要不可欠な水が不足する水星では、トマトの栽培は望み得ません。また生野菜は冷凍して輸送船に乗せるというわけにもいかないでしょう。だからスレッタはトマト味は知っていてもトマトは食べたことがなかったんだと思います。そして水洗いもせずに食えるってことは無農薬的なアレなのか。

 

そして決闘開始!グエルのディランザは武骨でかっこいいなぁ!十文字槍は人間無骨みたいでかっこいいなぁ!全体的に鎧武者を彷彿とさせるシルエットですね。実は原型機のディランザもデザインは公開されてるんですが、グエルの専用機としてチューンされることでかなり鎧っぽさが足されてるんですよね。はたしてグエルは性格の悪いパトリック・コーラサワーポジから脱出できるのか!?これからが気になりますね!

 

ボコされるミオリネお嬢様!お前モビルスーツ乗るの初めてかよ!第一話でガンダム盗んで戦い始めるって主人公かよ!そして突っ込んでくるスレッタ!バイク貸してくれたニカありがとう!実はこういうインナーカラー染めてるキャラクターってガンダム的には珍しい気がします。ガンダムシリーズで髪色弄ってるキャラはなんなら薬物マシマシの人間兵器だったりするので、こういう髪型のキャラが常識人として出てくるのは世間の変化を感じます。

 

そして本当に動き出すエアリアル!かっこいー!決闘開始前にコリオリがなんとかんとか言ってたので恐らく1G環境だと思われるんですが、重力下でもあのガンビット使えるんですね!割とガンダムでは伝統的に物語終盤で出てくるのがお約束だった遠隔操作兵器なんですが、水星の魔女ではなんと一話から、というか前日譚であるPrologueから大盤振る舞い!この調子で行ったら最後はどうなっちゃうの〜!?でもまぁかっこいいからいっか!な!

 

「逃げれば一つ!進めば二つ!」

退けば老いるぞ!臆せば死ぬぞ!的な語感の良さがありますね!でも聞き間違いじゃなければスレッタちゃん今3個掴まなかった?例だからそういう話じゃない?まぁ、そうね。

 

そしてバラバラの屈辱的な形で倒されるグエル!舞い散る羽根!そして告げられる衝撃の一言!

 

「水星ってお堅いのね」

 

お前を、殺す。\デデン/ばりのインパクトがありましたね!あらゆるシーンで汎用性が高すぎるぞ!これまでのガンダムならガンダムカッケー!うおおおお!で終わることも多い第一話で、いきなり決して散らない百合の花を咲かせてきましたよコイツ!というかグエルの親父さんの側近があとちょっと連絡を怠ったらマジでこのまま挙式でしたよね!?お二人の馴れ初めは?宇宙遊泳?トマト?それでは負け犬兼友人代表のグエル・ジェタークさんから祝辞を述べてもらいます!みたいな感じになりかねなかった!あぶねぇー!

 

そんでエンディング!まぁオープニング曲なんですが、「祝福」!良い曲ですねぇ!よくネットではエアリアル視点でスレッタを祝福する曲だとか何とか言われてますが、自分はそれだけでなくミオリネも祝福する曲だと思います。ガンダムに「繋がった」スレッタと親に「繋がれた」ミオリネの未来に祝福を!

 

追加修正!時系列的にプロローグと第一話をつなぐ外伝小説「ゆりかごの星」を読んできました!うん!親に「繋がれ」てるのはスレッタも同じことだったね!逃げれば呪いが、進めば祝福が、繋がれた鎖を繋がりで断ち切れ、ガンダム!(SEED次回予告風)

 

40と少し年前、「アムロ、振り向かないで 宇宙の彼方に 輝く星は アムロ お前が生まれた ふるさとだ」というエンディングが流れていたガンダムですが、スレッタは苔むしていくエアリアルを背に振り返ることなく歩んでいく様子が印象的でした。やっぱりガンダムガンダムなんですよね!

 

ここからは脱線なんですが、本作のガンダムはGUND-AM__身体の機械的拡張技術であるGUNDを軍事転用した兵器として扱われています。このGUNDガンドなんですが、多分古い呪いである「ガンド」が名前の由来だと思います。Fateで凛が撃ちまくってるアレ、と言ったら分かるでしょうか?指を差した相手を呪う、原始的な呪いです。そう思うと、プロローグでも一話でもエアリアル本体よりガンビットが活躍していたのも頷けます。指差すだけで敵を殺す、まさに呪いの魔女というわけですね!

 

というわけで大興奮の第一話でした!どうせ毎週書くので、今回はこの辺で!