うさ日記

憂さ晴らしに書くのかもしれません

スレッタは今、泣いているんだ!

この文章は機動戦士ガンダム水星の魔女第18話「空っぽな私たち」のネタバレ

 

と!

 

殆ど本筋に関係ないR18の話題がちょっと入ります。

 

 

 

もーうみんな思いやりが空回り!ミオリネもプロスペラもエリクトもスレッタに自由になって欲しいのは分かるけど、みーんな空回り!!!バカバカバカ!それはいい結果に辿り着かないってデリングさんが体張って教えてくれただろ!!!

 

と、いいつつ全員の気持ちもわかります。

ミオリネ視点だと、自分なりに歩み寄ってスレッタがエアリアルから離れる可能性が皆無であると分かった以上、こうするしかないんですよね。

 

ミオリネは本当に頭の回りが早い人物です。感情の振れ幅が大きく、言葉がきついため分かりにくいですが、常に感情と理性が別軸で動いているタイプです。例えばプロスペラに「あなたたち親子は私たちの仇」と言われた時も一瞬動揺しますが、直後に「それは私たちとは関係ない」と冷静に反論します。確かに21年前の出来事はスレッタとミオリネに責任があるわけではありません。その上で直後に「スレッタを巻き込まないで!」と自分自身を除外しているのは、以前ミオリネ自身がデリングの権威の恩恵で育ってきた事をプロスペラに突きつけられた事を思い出し、自分は責任は無くとも関連はあると理解してしまっているからでしょう。

 

そんな賢い可愛いミオリネですが、デリングと同じ悪癖があります。それは自分自身の過小評価。自己肯定感の低さではありません。自身の優秀さ、立場、責任などはしっかり理解して振る舞える器量は備えています。公の面では。

 

しかし私的には、自分の大切な人が自分をいかに必要としているかをきちんと理解していないところがあります。デリングは戦場経験から、ミオリネは成長環境からでしょうか。その悪癖がモロに出ているシーンでしたね。

 

プロスペラとエリクトも同類です。プロスペラは当初こそエリクトのためのスレッタという見方をしていたのだと思いますが、次第に情が移り、エアリアルのパーメットスコアが8へと到達しエリクトの復活がほぼ確定した事でそれを表に出す余裕が生まれたのでしょう。またエリクトもスレッタを巻き込みたくないのでしょう。なぜならガンダムは、エアリアルは「戦争マシーン」です。どう言い訳しても、どんな年月を積み重ねても、ヴァナディース事変の復讐を目論むエアリアルが人殺しの道具である事に変わりはありません。

 

2人とも、人殺しです。

 

しかしスレッタは、自らの意思で殺したわけではありません。それが免罪符になるわけではなくても、彼女にその動機がないのは事実です。そんな彼女をこの先の戦争に巻き込みたくないという思いは、理解できます。

 

本当に空っぽになってしまったスレッタ。1話の反転とはならず、宇宙に放り出されたスレッタをミオリネが迎えにくることはありませんでした。彼女の今後に幸福がありますように。

 

それはそれとして。

チラッと映ったガンドノードとやらは、おそらくエアリアル起点のスコア8データストームを拡張する中継点でしょう。クワイエット・ゼロの実行に必要だと思われます。

 

そんなエアリアル関連の重要情報を知ってしまったベルメリアさんが宇宙議会連合に捕まってしまいました。意外と口が軽い彼女のことなので、そろそろバレそうな気がします。

 

そんな彼女を置いて地球へ向かったミオリネたち。その目的は地球との和平でした。おそらくこれは意図的なものだと思いますが、ミオリネやニカの唱える「地球と宇宙の架け橋」とシャディクの言う「地球と宇宙の緊張状態」は、現代世界における国際協調と新冷戦構造に似ています。少年少女らが掴む未来はどちらなのか。

 

ちなみにその地球行きですが、ケナンジさんも同行しているようです。実は彼はグエルの憧れの人なのですが、彼は若い頃のケナンジさんしか知らなかったようですね。まぁ特殊部隊の隊長の顔なんて広報とかにものらないでしょうしね……仕方ない。でもパパを鑑みるに多分お前も歳とったら太るタイプだぞ。

 

憧れの人と言えば、チュチュは憧れを理解へと変換できらようになりました。「こんな時、ニカ姐がいれば!」ではなく、「こんな時、ニカ姐ならどうする?」へと進むことができましたね。偉いぞチュチュ。スペーシアンのラウダが感謝の言葉を伝えにきたのは、お前が正しい事をしたからなんだ。

 

反面、憧れとのギャップを突きつけられているのがそのラウダです。彼に落ち度があったわけではなく、また彼の知らない事情があったとはいえ、グエルとの力の差を見せつけられる結果となってしまいました。「初めて会った時から、兄さんはすごい人だと思ってる」という言葉は嘘ではないでしょうが、その兄が父を殺したという事実に直面してなお彼が劣等感を抑え込めるかは分かりません。ちなみに一期の頃からラウダ君が劣等感爆発させることを期待していたので、もし現実になったらラウダ理解者第2位の称号をください。もちろん1位はペトラです。お前らどこまで行ってんの?ってグエル役の阿座上さんも聞いてたけど、実際どこまで行ってんの?

 

そんな魔女ラジ特別回、通称グエラジでコメント拾われたのも良い思い出です。「グレッタ・マーキュリー……ってやかましいわ!w」って言われてるのは多分私のコメントです。

 

そしてここからがほとんど関係ない話題です。

 

興味ない人は閉じてください。身のある話はしてません。

 

閉じました?

 

閉じましたね?

 

 

 

 

つまりこの文を読んでるあなたは興味津々って事ですね?

 

じゃあ言いますけど……

 

セセリアさんやりたい放題すぎない!?!?!?

 

 

ただでさえ流行の「ぶっとい太もも」「Sっ気煽り」などの要素を備えつつ、なんだかんだで学園が舞台になる回では出番を得て、ランブルリングでは可愛い戸惑いシーンや意外な有能シーンも描かれて存在感を増していました。こいつモビルスーツに乗ってないんですよ?っていうかほとんど決闘委員会の部屋にしか居ないんですよ?なのにこの存在感!今日のサブタイトル分かってる?「空っぽな私たち」だよ!?お前だけミチミチに詰まってんじゃねーか!いやむしろムチムチが詰まってんじゃねーか!

 

そして今日!更にその彼女に懺悔室という新たなステージが与えられました!

 

知らない方のためにご説明いたしましょう。懺悔室とはキリスト教系の教会にある一室で、信者はそこで顔を隠したまま罪を神父に告解し……などというのは現実の話です!そうじゃない!そうだけど今大事なのはそうじゃない!

 

改めて説明しましょう。"オタクカルチャーでの"懺悔室とは!顔を隠したままなぜか股の高さくらいにある小窓からナニを突き出し、仕切りの反対側にいるシスターにアレコレしてもらう場所なのです!最初に考えたやつは何者なんでしょうか?不信心者であることは間違いないと思いますが!

 

そう、懺悔室とはもう"そういう場所"なのです!常人の皆さんは「ええ……そういうのってホテルとか自宅とかでするもんでしょ……」と思われるかもしれませんが、我々にはそんなリアルの方が現実味がないのです!この矛盾!泣けるな!

 

そんな場所がセセリアに与えられてしまった!キャラ、シチュエーション、プレイ内容、全てがお膳立て済み!百合だけじゃあ満足いかないみなさんも逃しませんと言わんばかりの公式からの、熱い二次創作への応援!

 

ちなみにガンダムと言えばロボットアニメなのだから、そんな人気の取り方は邪道では?と思われる方もいるかもしれませんが、意外と伝統芸です。キボウノハナーで有名な「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」にはたった1人の男性リーダーと多数のその妻で構成された超ハーレム集団が出てきますし、「機動戦士ガンダム00」は軒並み巨乳の女性キャラが意味もなく水着になる回がありますし、「機動戦士ガンダムSEED」にはことあるごとに際どい衣装で不自然なほど胸を揺らしながらライブパフォーマンスをするアイドルや、主人公などのメインキャラクターの事前・行為中・事後シーンが描写されたりもしました。あとOPで毎回全裸の女性が身体をのけぞらせながら胸を弾ませる映像が流れました。さらに言うと、全部水星の魔女と同じく夕方の時間帯に地上波で放送されていました。お茶の間が凍り付くこと間違いなし!

 

そう考えるとまだ大人しいんですが、SNSでは着実に話題になっています。Twitterのトレンドランキングでは「チュチュパイセン」より「セセリア」が上に来る始末。やはりエロの訴求力はすさまじいものがありますね。

 

そんなわけで、今年の夏コミは主要キャラクターだけでなくセセリアの活躍が期待されるのでは!?というお話でした。マジで中身なかったでしょ?

今後の出番があるとは言ってない。

この文章は機動戦士ガンダム水星の魔女第15話「父と子と」までのネタバレを含みます。

 

グエルがトレンドを制覇しました。

 

そしてとうとうスレッタが1秒も出なんだよ。

 

今回はひたすらに地球の状況が語られました。

やっぱりフォルドの夜明けに拉致られていたグエルくん。まぁそりゃ身柄が割れたら誘拐されるよね。御曹司だもんね。

 

しかしベネリットグループ総裁暗殺未遂に加え、アスティカシアでもテロを起こし、御三家のうち2つのトップを表舞台から消してしまったフォルドの夜明けはとうとうドミニコス隊から追われる立場となってしまいました。実はデリングはともかく御三家の命には関与してないんですよね。とんだとばっちり。ちなみに彼らの命運はそれぞれの子供が握ったり握りつぶしたりしました。

 

しかしなぜだか本当に追いかけてきたのは地球のセキュリティフォース。ベネリットグループの地球駐留軍的なアレでしょうね。おそらくは戦争シェアリングの実行者でしょう。

 

戦争シェアリング。それはシャディクがぶっ壊そうとしている社会のシステムであり、ベネリットグループの利益の根源です。MGS4における戦争経済みたいなもんですね。グループは地球で意図的に紛争を継続させることにより、MSなどの兵器需要を維持してきたわけです。

 

そしてシャディクはこれを改めようとしています。地球の中で細々した戦争を続けるのではなく、ベネリットグループの力を地球に与えることで地球VS宇宙の巨大な冷戦状況、抑止を意図した軍拡による利益構造を構築しようとしているわけです。

 

現在の戦争シェアリングは21年以上前、現在よりも凄惨だった戦場を憂いたデリングが構築したシステムです。そこでは機械が戦争を推進し、人間はその戦争というシステムを動かす歯車として消費されていました。プロローグの演説通り、人間にとって闘争が避けられない本能であるならば、せめて最低限の人倫と当人の意思の元で行われるべきだというのがデリングの考えです。これに基づいているのが戦争シェアリング、地球の紛争というわけですね。

 

シャディクはこれを壊し、より大きな戦争を引き起こしかねない状況を生もうとしています。それがどんな動機に基づくのかは不明ですが、力で作られた秩序であれば力で壊してなにが悪いと思っているようではあります。つまりラインハルトみたいなもんですね。

 

危険なのはシャディクの構想は一歩間違えれば全面戦争を引き起こしかねないということです。まさに宇宙を二分した戦争の危機をちらつかせることで、より大きな利益を生もうという計画ですからね。

 

ところでこの推移は現実の経過に近い気がします。

冷戦期の終盤、ミサイル戦争と呼ばれた一時代には、先制攻撃する核ミサイルとそれに報復する核ミサイル。そのどちらもが機械に制御され、半ばシステム的な絶滅戦争の準備が行われていました。その後、対テロ戦争という小規模な戦争が各地で行われつつも先進国の住人は平和を謳歌する時代が続きました。そして今、ロシアのウクライナ侵攻により再び世界を二分した戦争の危機が近づきつつあります。これはその意味で現代風のガンダムなんだな、と。今までは戦後のガンダムでしたが、いわばこれは戦前のガンダムなわけです。

 

それはさておき、グエルは大変なことになりました。女の子を救えず、会社は危機に瀕し、自分には何の力もなく、どうしたいのかすら、どう進みたいのかすらもう朧げです。それでも、それでも父の生きた証を無きものにしないため、そのつながりを続けるために進んでいくことを決心しました。

 

オルコットもまた、先を考えるようになりました。正義を貫きアーシアンについた、裏切り者の元ドミニコス隊員。そしてそのアーシアンに裏切られ、子を失った父親。それでも自らの正義から目を背けられない頑固者。

 

そうして父を失った子と、子を失った父の旅が始まりました。軌道エレベーターを目指す旅が。

 

 

 

……えっ!?軌道エレベーターあるのこの世界!?

逃げても進んでも、何も得られないなら。

この文章は機動戦士ガンダム水星の魔女第14話「彼女たちのネガイ」までのネタバレを含みます。

 

 

 

 

あわっ、あわわわわわ……

 

あのその、ルブリスウルのガンプラを買えてなくて、「ソーンと一緒に並べてあげたいから売ってるとこ探そーっと!」とか思ってたんですけど……

 

遺品になっちゃった……

 

思えば短命なキャラクターでした。10話あたりから顔見せが始まり、14話で退場してしまいました。二重の意味で短い人生の中で、鮮烈に生きたキャラクターだったと思います。

 

そんな彼女の願いが食事や寝床を得るためでしかないというのが……。スレッタは「そんなもののために人を殺すのか」と問いますが、それ以前に彼女らは別の命をベットしているんです。それは自分の命。なぜならガンダムは呪いのモビルスーツだから。命が惜しいとか命を大切にとか以前に、彼女らは何かを得るために賭けられる持ち物が命しか無かったのです。

 

「逃げたら一つ、進めば二つ」は多くのキャラクターの心を動かしてきました。しかし、ソフィとノレアには響かなかったことでしょう。だって、逃げたら残るものが何もない!その日の食事も、安らぎも、そして家族さえも……

 

ソフィがスレッタに求めたのは家族でした。ぬいぐるみではない、本物の家族。見返してみれば彼女の"家族"は全体的にくたびれていますが、中でも特にお母さんとされたものはボロボロになっています。そしてアスティカシアでのオープンキャンパスで新たに気に入ったハロと入れ替わる形で打ち捨てられています。

 

おそらく、最も欲しかったのは母親だったのでしょう。そして、スレッタに求めたのも。パーメットによる死の恐怖の中で生を実感するソフィにとって、戦いとは安らぎそのもの。もっともそれを与えてくれた人、そして与えてくれるはずの人。それがスレッタであり、母親だったのではないでしょうか。

 

しかし母親は必ずしも子を愛するばかりではありません。そう、プロスペラです。とうとう一部が明らかになったクワイエット・ゼロとエアリアルの謎。要約するとクワイエット・ゼロとは世界中の(パーメットを活用した?)機械を制御下に置き、あらゆる戦争を抑止することを目指した超高性能計算機であり、前人未到のパーメットスコア6を記録したエアリアルはその核となる存在、ということでした。そしてエアリアルはおそらくエリクト・サマヤを取り込んでいる……。この取り込むというのはどこかにエリクトの脳みそが乗っかってるとかではなく、恐らくエアリアル内のパーメット粒子そのものがエリクトになっているんだと思います。

 

これはフィクションではなく現実の話ですが、将来人間の意識をコンピュータに移行させるためのプランとして、一度人間の脳とコンピュータを繋いだ上で徐々にその役割をコンピュータの方へと重心を傾けることで、主観としての意識の連続性を維持したままコンピュータへの完全移行ができるとかなんとか。言葉で表現するなら「人間」が「人間と機械の融合」を行い、徐々に「機械と人間の融合」へと逆転させ、最終的に「機械」になるという感じです。

 

おそらくイメージに近いのはこれです。プロローグでルブリスに適合したエリクトは、リンクを続けることでいつしかルブリスそのものになったのでしょう。恐らくこの完全な機械の肉体こそカルド・ナボ博士の言っていた「宇宙空間に適応した肉体」でしょう。

 

この副次的作用として、意識は高性能の計算能力を手に入れたはずです。どれくらい高性能かというと、11基のガンビットを極めて柔軟に、かつ独立して操作するほどの高性能です。あるいはそのガンビットを介して一定空間の未来予知すら可能とするほどです。これがシャディク戦で見せた「気持ち悪い」と評される動きの正体でしょう。

 

しかしデリングとプロスペラはこの副次作用の方に目をつけました。圧倒的な計算能力とガンビットを介した空間支配。これにより広い宇宙のあらゆる機械を制御下に置くのがクワイエット・ゼロの狙いというわけです。

 

そして、恐らくプロスペラの真の狙いはそこにはありません。全てはエリクト、エリィの為。たった1人向こうの世界に行ってしまったエリクトを1人にしない為、この世の全てをありったけパーメット次元に持っていくつもりなのではないでしょうか?もちろんその過程でほとんどの人間はデータストームで死ぬでしょうが、幾らかは適合して生き残るはずです。それでもいい……とするのが、母の愛なのかも……?

 

というまた外れるであろう妄想を垂れ流しつつ、他側面もいろいろ面白かったですね。

 

チュチュはギリギリ人の道を踏み外さずに済みました。シャディクガールズは当たり前のように踏み外しました。ニカ姐はseason2ティザービジュアル通りシャディク側に連れて行かれました。あとセセリアはあしふといな!どうようするとかわいいな!ロウジくんともども死ぬなよ!

 

多いよ!

 

あと、またグエルが出てきませんでしたね。その代わりと言ってはなんですが、ラウダの存在感が増してきました。その上ペトラとフラグが立ってましたね。「え?あの2人"そういうの"だったっけ?」みたいな顔したフェルシーがコミカル。頑張れフェルシー、お前がヒロインになるためにグエルを探せ!

 

あとエラン5号。コイツの存在感も増してきました。これまでウゼェナンパ野郎の二つ名をほしいままにしてきた彼でしたが、いやまぁウゼェナンパ野郎なのは変わらないんですが、かなり多くの事情に触れる重要人物になりました。彼は4号の末路はもちろんのこと、今回の事件以前にノレアと個人的な連絡を構築しており(恐らく13話でぶつかった拍子にノレア側から何か接触があった)、恐らく行方不明または死亡と報道されるであろうサリウスがシャディクの手によって拉致されたことも知っています。更にファラクトの操縦スキルも卓越しており、量産されたガンダムもどき「ガンヴォルヴァ」2機とルブリスソーンをパーメットリンク無しでやり合ってしまうほど。敵か味方かわからない立ち位置もさることながら、どんどん魅力的なキャラになる5号のこの先が楽しみです。ところでお前誕生日いつ?

 

思い出せた限りでこんなところでしょうか。

他にもなんかいろいろあった気がしますが、ともかくはまた来週を楽しみにしましょう。

 

次回「父と子と」。うーん、どの父と子だ。

殺れる!潰せる!エアリアル!

この文章は機動戦士ガンダム水星の魔女第12話「逃げ出すよりも進むことを」までのネタバレを含みます。

 

 

 

スレミオ…………?

 

 

 

全国のミートソーススパゲティを調理中だったご家庭を食欲減退のどん底に陥れたCパートから一夜、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

お前ガンダムオタクなんだから慣れてるんだろ?とお思いの方もいるかもしれませんが、あんな風に粘っこい血袋をブチまけることに慣れてはいません。せいぜい人間が電子レンジで破裂して中身ぶちまけたり、首とか脚とかどう考えてもおかしい方向にひん曲がったり、そんなもんです。かつてモビルスーツに握りつぶされて死んだ人もいましたが、宇宙服の中で見るも無惨なことになっているのを台詞で描写しただけでした。

 

でも粘っこい液体が無重力空間にビシャッと叩きつけられた描写はよく出来てましたね。飛び散った方は球体になり、張り付いた方は広がり、粘性があるからその中間みたいなやつもあるという。いややめろよ。なんでそんなもん丁寧にやってんだよ。

 

というか、スレッタってあんまり泣けない子なんですよ。だからそんなに液体の描写がなかった。これまで涙が直接描写されたのは試験でやり直しくらいまくった時くらいで、エラン(故)に暴言吐かれた時もミオリネと揉めてトイレに篭った時も涙自体は描かれなかったんです。

 

なのに何故……。

なんとなくですが、スレッタはお母さんの言葉で自分の心を殺せてしまうタイプなのかなと。「逃げたら1つ、進めば2つ」は注射を怖がっていた時から一貫して「恐怖を乗り越えるおまじない」なので、人に殺される・人を殺すという恐怖も乗り越えてミオリネを助けられてしまったというか。多分エアリアル搭乗前の影の中から一歩、血飛沫を乗り越えて光へと踏み出す描写はその現れなんじゃないかなぁ……。だからミオリネにはどうかスレッタから目を逸らさないでいて欲しいですね。えっフラッシュバックする?まぁそれはそう。

 

ところで逃1進2といえば、とうとう確定的な話が出ましたね。デリングはやはりミオリネのことを大切に思っていました。妻と2人、どちらも殺されてしまえばミオリネを守れる者がいなくなるから、もしもの時にはどちらかだけでも生き残れる道を選ぼう、と。そう、これもまた「逃げれば1つ、進めば2つ」です。進んで2つ失うより、逃げてでも1つを取るのがデリングの人生だったということです。

 

そしてもう一つ。グエルは「死なない、死にたくない!俺はまだ、スレッタ・マーキュリーに進んでいない!」と、進むことを選びました。もし逃げていれば、失うものは自分の命一つで済んだでしょう。しかし、進んだことによって失われたのは乗機のブレードアンテナ=誇りと、尊敬する父親の命でした。

 

ゆりかごの星の時から、物事には正負両面が存在することはチラつかされていました。エアリアルのことです。プロスペラはエアリアルをスレッタの「剣」としますが、エアリアル自身は「盾」になることを誓います。これはエアリアル自身の左右の手に現れています。つまり、右腕のビームライフルと左腕のシールドです。この意味で言えばやはりプロスペラは攻撃の人なのでしょう。彼女にとっての右腕は、失われたものではなくむしろ本来の体ですらあります。この右腕でプロローグ時にはルブリスを操縦し、この右腕で査問会ではデリングを指差して見せました。このGUNDこそ、彼女にとっての剣であり攻撃の象徴なのではないでしょうか。

 

そして冒頭に戻りますが、手ごね(一回)ハンバーグを作ったのは右手です。やっぱり人を傷つけるのは右手なんですよね。まぁそのあとミオリネに差し伸べた手も右手なので、シンプルに利き腕が咄嗟に動いただけかもしれませんが。

 

腕に右と左があるように、MSが剣にも盾にもなれるように、「逃げれば1つ、進めば2つ」もまた、正と負の結果をもたらします。というか前回の感想で言いましたね。この言葉は現代らしい、と。だから、逃げずに進めば絶対道は開けるよ!なんて無責任な意味ではないのです。進んだとしても失うものがあり、逃げても得られるものがある。大切なのは、それを自分の責任で選ぶ「あなた自身」。それが水星の魔女のテーマなのではないでしょうか。

 

2期に向けて、これを踏まえて気になることがあります。それは今回なにも選べなかった子、ミオリネがスレッタから逃げずに進むことができるかです。もうなんか気持ち的に2週間どころではなく離れてしまった第11話で、ミオリネはスレッタに「逃げずに進んできてよ!」と心中を吐露します。このように積極性の塊に見えて、身内には本質的に受け身の甘えんぼさんなのがミオリネの本質でしょう。彼女の心そのものである屋内菜園は「誰も入ってくるな!」という心の壁です。しかしその言葉とは裏腹に、踏み出してくる人を求めています。まさに「あと一歩、君に踏み出せたなら」を待っているのです。そんな彼女が自分から一歩踏み出し、スレッタを受け入れに行くことができるのか。これが今後の焦点になると思います。

 

……と、物語についてのお話はここまでとして。ここからはガンダムオタクらしく設定の話をしましょう!そう!俺が老害だ!全てのガンダムを、肯定します!!!

 

まず面白いのが、実弾は宇宙を汚すからビームを使うという設定です。確かに!薬莢とかスペースデブリそのものですもんね!実際ずっとビーム兵器しか出てこないことが気になってはいました。しかしこういう事情があったとは。そして実弾使う不届きもの=アーシアンという差別感情のあらわれ!しかしアーシアンからすれば地球を汚したスペーシアンがどの口で……

 

……ここまで書いてありました。3ヶ月放置してました。何書くつもりだったか忘れました。

 

season2へつづく!

立てば芍薬、座ればトマト、寄り添う姿は百合の花

この文章は機動戦士ガンダム水星の魔女第11話「地球の魔女」までのネタバレを含みます。

 

 

 

スレミオーーーーッ!!!!!

 

 

……もうコレが全部じゃない?

まぁなんかデリングとエルノラが意味深な会話してたりさ、地球のメスガキもとい地球の魔女がテロ仕掛けてきたりさ、グエルパパが巻き込まれてグエルの前で死にそうな雰囲気あったり色々あるけども!

 

もうね、スレミオなんですよ。

結局回答はスレミオってワケ!もうこれから流れる1クール目最終話ではなんだかんだで結婚式して終わるから!もうなんか何もかも上手く行って、スレッタとミオリネは幸せになって終了!

 

なワケないよなぁ……。

 

というわけで、ほぼ間違いなく第二クールは作中時間の数年後の時間軸で地球vs宇宙、あるいは地球vs企業(細分化されてるかも)vs宇宙議会連合的な戦争になってしまうと思ってます。なってほしくないけどね!でもたくさんのMS同士が戦うシーンは見たいという矛盾。

 

ちなみに今の予想は2期の1話で量産された劣化エアリアルを使う地球勢と企業の戦闘に、ミオリネ率いるチュチュを初めとした株式会社ガンダムの面々(大人Ver)が介入するも、多勢に無勢で追い詰められた時にエアリアルがやってきて「スレッタ生きてッタ」と大喜びでコックピット開けたら1期時点の姿のままのスレッタが出てきてびっくり!でED流れる!翌週気になる!トレンド1位!的な感じです。

当たってたら褒めてください。1話の時からこれ言ってるんで。

 

さて、1話から言っていたことといえば「水星の魔女もまた、現代の『ガンダム』」という話です。ガンダムは常に当時の未来像を反映した青少年のための物語であり、水星の魔女もまた現代の延長線上の物語になると思うという話でした。

 

1期を振り返り、改めてこの感じ方は正しかったように感じます。経済格差や地球環境への閉塞感は現代の反映であり、なんなら親子の問題に関しては初代ガンダムよりも熱心に描いていたと言えます。

 

親関連に関しては初代ガンダムは一言にまとめてしまえば、母親も父親も捨てて独り立ちする物語です。主人公の父母についての話しか出てこないし、回答も一つしか示されません。

 

しかし水星の魔女では主要な子供たちの多くに親が存在し、それぞれの向き合い方が示されます。進めば2つと親の教えを生きる指針にするスレッタ、反発から理解へと幼年期の終わりを迎えつつあるミオリネ、分かり合えないまでも尊敬の念を捨てないグエル、面従腹背の姿勢で見下すシャディク。四者四様の解答が示され、その多くが「対立」や「独立」よりも「理解」に近い方向性を持っています。やはりこの解答の多様性や柔軟性は時代の変化でしょう。

 

ちなみにもう1人、ニカも親が示されています。彼女はどういう未来を描くのか。死にそう。死なないでくれ。

 

あとは生まれ育ちの格差もかなり強調されています。正直今の子供達は一億総中流とは感じていないでしょう。ちょっと金持ちの子と、そうでない子と。それがいつの間にか私たち自身の差になってしまうことを、今の青少年は実感として知っているはずです。まさにアーシアンスペーシアンの様に。

 

そしてなにより、話の冒頭から戦争が始まるor戦争がすでに始まっているのではなく中盤から戦争になるなら、やはり時代の繁栄である様に感じますね。かつて「もはや戦後ではない」とされた時代があり、その時代に初代ガンダムがあったわけです。つまり、戦争という状況が過去のものとして俯瞰的に受け入れられる時代が。しかし今の我々にとってその言葉はもはや全く逆の意味を持ちます。そう、もはや戦後ではなく「戦前」なのです。去年のウクライナへのロシア侵攻はもちろんのこと、それ以前から「どうもキナ臭いぞ」という認識は同年代の間にありました。そういう時代に対するイメージの違いが、「戦争で始まらないガンダム」を生み出したんじゃないかな、と。

 

ガンダムが過去の遺物なのもそれらしくていいですね。ガンダムは40年以上の歴史を持ち、ファンも相応に年齢を重ねています。まぁ言葉を衒わずにいえば、年寄りのものという感は否めません。いや俺24歳なんですけどね。

 

でも、だからこそガンダム全体にとっても、ガンダムの否定から始まるこの物語は重大な意味があると思います。まさに新たなガンダムの始まりになる……といいな!って思ってたんですが、割とTwitterのトレンドになったりと良い感じに新しいガンダムとして話題になったと思います。毎週話題になって、新しいキャラクター、新しい謎に盛り上がっていく。特に、ここに新しいMSが入らなかったのがいいと思ってます。やれMSの性能が、設計思想が……とベラベラ話すのは我々ガンダムおじさんの悪癖ですからね。そういうロボットアニメとしてではなく、一つの物語として話題になったのがとても嬉しいです。

 

あと百合。やっぱ百合なんすよ。といいつつ、グエルもみんな好き。それも今作のいいところ。

 

というわけで12話「逃げ出すよりも進むことを」。期待して見ます。それを、君が選んだのなら。

全ての道はクエタに通ず?

この文章は機動戦士ガンダム水星の魔女「巡る思い」までのネタバレを含みます。

 

えっ!?シャディクの脳破壊は先週で終わったはずじゃ!?なぜ追い討ちを!?

 

でも菜園の管理を任せてもらえるとは、ミオリネにとっても大切な人になったんですね。……いや今回のラストで大変なことになるんですけど。

 

始まるGUNDサスケ。なんかこのロボットデスストで見た事ある気がするな……。しかし、元の脚がある状態でGUNDの脚を動かす感覚とは一体……。まぁそれを言い出すとエアリアルとかどうなってんだって話ですけど。

 

スレッタ、忘れった。

天才か?ちなみに残りのリストはお揃いのキーホルダーとEA……なんとかです。eat?earth?地球だったらやだなぁ……。

 

ダブスタクソ親父と言われた2話も今は昔。なんかこう……良い感じになってきましたね。そして現れる力士シールのおばさん。宇宙議会連合……ベネリットグループを始めとした企業に実権を奪われた政治機構でしょうか?プロローグの時点ではそれなりに決定権があり、ルブリスの量産型を導入しようとしたりしてた気がします。

 

チュチュはアーシアンだから渋られたとおもってますけど、多分スレッタが忘れったしてたせいだと思います。チュチュは被差別側すぎてその視点に固執してますね。

 

ボブ!ボブじゃないか!……いやグエルだろお前!いやいやついに自分の足で歩くようになりましたね。ちなみにこの時点で親のお金で学生やってる俺より立派になりました。やめろよ。そんな目で見るの。

 

ところ変わって地球。もう一つの水の星。ソフィとノレアという2人の少女……魔女?が現れました。この2人、アムロカミーユレズビアンに転生したとか言われてて笑いました。それはさておき、チラッと映った日本語、そしてナナウラ……まぁそういうことでしたね。

 

セセリアちゃん唯一の居場所を奪われて可哀想。ちなみに彼女は御三家の寮に属していません。マジで太ももがぶっといことしか特徴がない……。

 

正妻ではなく婿であることにこだわるスレッタ。男らしい……のか?

 

そして現れるエラン5号!性格の悪いところと口が上手いところがオリジナルに似ているとのことですが、似ていても別もんだと分からせてくる花江さんの演技がすごい!ちなみに俺の予想は「なにをする!俺はっ、俺がエラン・ケレスなんだぞ!?」「いいえ、あなたがあなたであることを示すモノはもう何もありません。全て彼が受け継ぎましたから、"5号"」的な感じでオリジナルが殺される展開です。

 

そしてミオリネのバッドコミュニケーション連発タイム!いやミオリネなりにスレッタのことを気遣ってるのを我々は分かるんですけど、お前本当に父親に似てきたなぁ!悪いところが!!!蛙の子は蛙ですね。ちなみに今予測変換でグエルの子はグエルって出ました。そんなわけねぇだろ!

 

哀れ、ホッツさん。渡せると良いですね。

 

そして視点はついに決戦の地、プラント・クエタへ。L4 010-030-099というのはラグランジュ4宙域のどこそこ的な、郵便番号みたいなやつでしょうね。デリングのみならずプロスペラも現地入りし、いよいよ役者は揃ったとの感があります。まぁ、ボブは無事でしょう。もうただの作業員だからね。彼は平和に生き残りますよ。

 

きみよ〜けーだーかくーあれ!

 

……ってダメだったーッ!!!よりにもよってガンダムだーッ!あ、ちなみにこの時の新ガンダムにもBHD-L GT-SYSの表示があるのでエアリアル固有じゃないっぽいですね。どちらもパイロットから見て左に表示されてるので、BなんとかHなんとかディスプレイ-レフトなんでしょうか。GT-SYSはGUND……なんとかシステムです。全然分からん!

 

シャディクはほんっとうに!ほっんっとっうに!あと一歩君に踏み出す以外なら何でもできますね!ベネリットグループの解体まで視野に入れて水面下で動いてたなんて!まぁこのタイミングでデリングが死ねば、グループはトップの座をめぐって内乱状態になるでしょう。まぁそうすればミオリネは長年の呪縛から解放されますが……。要約すると「お義父さん!娘さんを僕にください!死ね!」ってことですからね。バカか?

 

次回は「地球の魔女」です。

いやしかし、魔女って何なんでしょう?ざっくりいうとガンダムを作った人たちを指す言葉のようですが、ベルメリアさん曰く本来の目的はガンド医療で……すると今回出てきた地球のガンダムは誰が何のために作ったんでしょうか?ちなみにあいつらはルブリスウルとルブリスソーンだそうです。ルブリス……プロローグ時点では量産体制に入っていたガンダムですから、改修機が複数いても不思議ではありません。シルエットはかなり無骨になり、地球のテロリストたちが運用するMSに近い見た目になっていますが。あとちょっと小さいです。なんとなく合体しそうな気もします。

 

合体すると何が良いんでしょうか?1つはパーメットスコアの負担の軽減です。パーメットの流入量に比例して負担が増えるなら、2人で分割すれば楽になるはずです。2人なら悲しいことは半分こ、嬉しいことは2倍的なノリで、パーメットの副作用は半分こ、殺人数は2倍!って感じでしょうか?やっぱ魔女はやることが違うわ。

 

あとシンプルにかっこいいですよね、合体。

 

というわけで次回「地球の魔女」。翔べ!公式のラジオでもだいぶいじられて、ぼっちちゃんさえ居なければ今期最高のピンク髪ヒロインだったであろうボブ!

いい男はみんな死にそう。

この文章は機動戦士ガンダム水星の魔女第9話「あと一歩、キミに踏み出せたなら」の内容を含みます。

 

えっ!?お前ミオリネの前ではヤマアラシなのみんなに見抜かれてんの!?ヤマアラシというのは要するにヤマアラシのジレンマ、つまり近い距離の相手ほど傷つけてしまうタチであるということです。確かにシャディクもミオリネも大切な人ほど幸せにできないタイプですね!かわいいね!

 

地球産の方が紅茶は美味いようですね。うーん、意外と他の星の環境は良くないのかも?そしてやっぱり決闘で解決を図りましたね。まぁここアスティカシアだし。

 

そして決闘挨拶!実はグエルくんだけ言ってないんですよねこれ。ちなみにリリッケが難癖つけられた時点で8話の男女問題が伏線なのは察しました。

 

すっかり公園の住人と化したグエルくん。「決闘、手伝って、ください!」って言われた時の声にならない声聴きました?「そう言って欲しかった心」と「それに応えられない頭」の摩擦が漏れ出てしまった声を!だから「嫌だ」じゃなくて、「ダメだ」なんだよな。そして「お父さん、好きなんですよね」と同時にライトアップされるグエル。実際父親のことは尊敬しているし、好きなんだと思います。だからこそ一人前のパイロットとして信じて欲しかったし、だからこそ現状の苦しさを父親のせいとして恨みたくない。でも……。という心の機微を知ってか知らずか、いや100%知りませんけど、そっと掬い上げるスレッタ!もう好感度の上昇に果てが見えませんね。

 

一転してミオリネとシャディクの会話。シャディクは自分個人をアイコン扱いするつもりなどないと薄々察していても、相手が1番傷つくであろう「あんたも会社の人間と同じ」という言葉を吐いてしまうミオリネと、会社の人間と同じやり方ではミオリネは認めてくれないと分かってはいても、そのやり方しかできないシャディク。互いに視野の狭いヤマアラシ。悲しいことですが、磁石の同じ極はどれだけ近づきたいと望んでも反発するしかないのです。

 

んで、そっからのシャディク脳破壊パート!自分がしたくてもできない行動を、当然と言わんばかりに口にするスレッタ!もうシンプルにシャディクが可哀想。お前、もっと無能なら楽だったろうにな。

 

そして決闘開始!思い思いの準備をするシャディクガールズ!メイクに通話に忙しいレネに注意するサビーナですが、彼女も彼女で目元のメイクまでしっかり欠かさないタイプです。

 

この戦いにちまちま突っ込んでるとキリがないのでかいつまんで話します。

 

まずパイロットとしての専門技能がなくても割と操縦できるんですね。ティル先輩とか筋良かったですし。あまり難しくないんでしょうか。いや格上に追われながらリリッケを守る視野の広さがある彼が別格なのかもしれませんが。

 

あとグラスラー組はコピー(命令了解)!とか言うんですね。さすがプロローグ事件のドミニコス隊にMSを供給していたグラスレー、軍隊らしいですね。

 

チュチュとシャディクの戦いもレベル高いですね!似た状況だったUCのトライスターvsザクⅠスナイパータイプよりさらにカッコいいです。

 

そして遂にエアリアルに襲い掛かる銀の弾丸!アンチドートと呼ばれてましたが、ドートってなんなんでしょう。脳内検索では決闘委員会一の太ももムチムチ褐色短髪毒舌系美女ことセセリア・ドートしか出て来ませんけど、じゃああれは太ももに行く栄養が全て胸に行った色白長髪弱気系美女なんでしょうか?それイリーシャちゃんじゃね?

 

堕ちろォ!水星女ァ!!!

こわい。

 

だがしかぁし!復讐の鬼と化したプロスペラに同じ技は2度も通用しない!スレッタはまたもエアリアルの意思と対話を始め(スピリチュアルな意味じゃなく、マジでなんかと話している)、BHD-L GT-SYSの表示とともにエアリアルは力を取り戻します。いいえ、力を増します!

 

GT-SYSってなんですかね。わかんないです。

 

でもアンチドートのオーバーライドは分かりますね。いや色白を褐色にするんじゃなくて。そんな委員長が夏休み明けたら印象変わってた的なやつじゃなくて。水星の魔女でNTR食らうのはシャディクだけです。というか調べたらアンチドートは解毒剤や対抗手段という意味の慣用句っぽいです。多分アンチドートは一体領域内、プロローグから機体正面の狭い領域、今はシャディクガールズが囲んだ領域のパーメットを掌握し、その活動を阻害するものでしょう。それがオーバーライドされた、というのはつまり、領域のパーメット支配権をエアリアルに奪われたと言うことではないでしょうか。プロローグと異なりエアリアル本体は動けていたので、機体に強く定着したパーメットは奪われないようですが、遠隔操作のためガンビットエアリアルの間を繋いでいたパーメットは一時支配権を奪われたはずです。それが復旧したからこそのスレッタの「(みんな)いたんだ」というつぶやきにつながったのでは?

 

そしてその後の、未来予知としか思えない動きは、領域のパーメットを介して全ての動きを把握しているということでは?ラプラスの悪魔染みていますが、パーメットの粒子性を考えれば出来るはずです。

 

そして決着。トータルイクリプスっぽいと思ってしまった老害ですが、集団戦の意味を見出すには妥当な決着です。だってそうしないとチュチュたちが頑張らなくても初めからスレッタ1人でなんとかなったみたいな感じになっちゃうし。

 

あとエアリアルに謝るスレッタですが、よく分かりませんがガンダム特有の負荷をエアリアル自身が被っているのでは?未来余地ともなればそのパーメットスコア(パーメットの流入量を増やすと巨大な機体の動きに関する大量の情報が流れ込んで負荷がかかる=裏を返せばパーメットによる量子コンピュータ的なものなら莫大な情報量を処理できる)は4どころではないでしょう。人間には耐えられない負荷を機体で処理し、その結果を親和性の高い人間が操作に反映しているのでは?

 

そして実らない、青いトマト。これ以上の言葉は要りません。

 

まぁそれはさておき、今回はジェタークとグラスレーの機体デザインとグエルとシャディクの将来について話したいと思います。ジェタークの機体はディランザにせよダリルバルデにせよ鎧武者モチーフでしょう。そしてグラスレーはミカエリスにせよベギルベウにせよ西洋甲冑モチーフでしょう。そしてグエルとシャディクは同じく思いを寄せる女性に、添い遂げられない男です。だからこそ、この機体のモチーフのイメージに彼らの姿勢の違いが現れるのでは?つまり

・座して死ぬのは武士の恥。

・護って死ぬのは騎士の誉。

というわけで、グエルは思い届かずともスレッタと並び立とうとするんじゃないか、シャディクは思い届かずともミオリネのために死のうとするんじゃないか、と思うのでした。外れろ。幸せになれ。ラウダとサビーナの気持ちを顧みろ。

 

というわけで第10話!