うさ日記

憂さ晴らしに書くのかもしれません

そんなストレートに来ることある!?

この文章は機動戦士ガンダム水星の魔女4話「見えない地雷」までのネタバレを含みます。

 

は〜い、みなさん席について!今日の「現代サブカル学」はツンデレについてです。

 

みなさんツンデレはご存じですね?……ええ、そうです。確かにキャルはツンデレキャラですね。次、そこの君。……ふむ、ジャンヌ・ダルク[オルタ]ですか。そうですね、彼女もまた現代における代表的なツンデレの1人と言えるでしょう。では君、そう、そこの鼻息の荒い君は?…………そうですね、確かにルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールはツンデレの代名詞でしょう。で、あなた本当に学生の歳ですか?

 

こうして幾人かツンデレの代表例を挙げてもらいましたが、本講義では「現代のツンデレとは一体どんなものを指すのか?」について、ツンデレの歴史の変遷をなぞる形で学んでいきます。

 

それではまずツンデレの始まりから。ツンデレの始まりはインターネットの膨大な情報に埋もれ、正確なことの始まりは掴めませんが、現在語られているのは2002年のネット掲示板における「ツンツンデレデレ」という書き込みです。これはAgeから発売されたギャルゲー「君が望む永遠」のキャラクター「大空寺あゆ」についての書き込みだとされています。

 

これはその当時、「出会った当初はツンツンしているが、関係性が深まるにつれデレデレになっていく」という時間経過による振る舞いの変化を指していました。……そうです。現代におけるツンデレとは若干齟齬がありますね。

 

ちなみにこの「君が望む永遠」のキャラクターがスターシステム的に登場しているゲーム「マブラブ」のTVアニメが現在放送されています。待ち続けたファンが失神するレベルのロボットアクション、原作通りの素晴らしいストーリー、一新されつつもどこか原作の良さを思い出させる声優陣の名演などなど……。名作づくしの今期においては知名度の面で負けている感は否めませんが、オススメの作品です。

 

ガチャ……バタン

 

……えー、いつまでも水星の魔女の話が始まらないことに痺れを切らした人が帰宅(ブラウザバック)しましたね。……続けましょう。

 

さて当初のツンデレの意味はみなさん掴めたものと思いますが、次の変化をもたらしたのが……はい、先ほどの君、ハァハァしないで。クンカクンカもです。えー、既に心当たっている人もいるかと思いますが、変化をもたらしたのが「釘宮理恵」さんです。

 

この方ご自身がいわゆるツンデレというわけではありませんが、演じられたツンデレキャラが時代を席巻したことにより、ツンデレの意味を変化させていったことは間違いありません。ルイズ、シャナ、水瀬伊織逢坂大河……全てが釘宮さんの演じられたキャラであり、全てが平成アニメ史に輝く偉大なツンデレです。キャラ人気と声優人気が組み合わさり、圧倒的な存在感を発揮したのです。現代のオタクであるみなさんには、釘宮理恵さんは今で言うどの声優程度の人気だったのか説明できれば良いのですが、残念ながら私には不可能です。なぜなら、現代のあらゆる声優さんの人気でも、単体では釣り合わないからです。もし人気ランキングがあるとすれば1位から順に何人かを合算してようやく釣り合うかどうか、といった感じです。

 

ここで登場したいわば「釘宮ツンデレ」とでもいうべきキャラクターを象徴する台詞こそ、みなさんご存じ、

 

「勘違いしないでよね!あんたのことなんか全然好きじゃないんだからねっ!」

 

です。「っ」が可愛いですね。しかしここまで講義を受けてきたみなさんならお気づきのことと思いますが、これは大空寺あゆツンデレとは異なる解釈です。どっかりと腰を据え、長い時間ギャルゲーをプレイする中で味わう「時間経過による変化」を意味していたのに対し、この新たなツンデレが現れたアニメという媒体はより短く、より手軽なコンテンツでした。これによりツンデレのツンとデレの変化にかかる時間も短くなり、さながら天邪鬼な言動のようになったのです。「ツンがデレに」のツンデレから、「ツンとデレの」ツンデレに変化したと言えます。現代におけるツンデレのスタンダードは原義的な前者より後者だと言えるでしょう。

 

そしてさらに時代が進み、現代に至ります。現代においてはツンデレから派生したクーデレ・ヤンデレ・ツンギレなどの属性もまた大きな意味でのツンデレの一種と捉えることができるでしょう。これらが生まれたのは、あまりにも巨大な存在感を得た「釘宮ツンデレ」に対するカウンターという経緯があるといえます。「釘宮ツンデレ」の魅力が色褪せることはありませんが、さすがに目新しさは時とともに薄れます。そこで気を衒うことで生まれてきたのが「派生ツンデレ」というわけです。これはさながら生物種が多様な進化の系統樹を伸ばしていく様に似ていますね。現代はこの「派生ツンデレ」の時代だと言えます。もはやこの時代においては原義的なツンデレのみならず「釘宮ツンデレ」すらも希少な存在かもしれませんね。

 

\ホータールノヒーカーリ/

 

おや、もう5時ですか。では残りの時間は水星の魔女の4話でも見て過ごすとしましょう。日曜に講義やってんのかというツッコミはなしです。

 

さてさて、今日のスレミオはどんな感じかな……?

 

グエル「勘違いするなよ!俺はお前のことなんて全然好きじゃないんだからなっ!」

 

 

……。

 

………。

 

…………やりやがった!

 

はい!というわけでね、小芝居はこの辺にして本題に入りたいと思います。校長先生風に言うと、私が静かになるまで2200文字かかりました。更に言うと、一度下書きが消し飛んだのですでに4000文字以上書いています。バカか?

 

というわけでグエルがいきなり魅せてくれましたね!まさかこの令和に男のテンプレ通りのストレートなツンデレを見せつけられるとは!いやー最高です!さらにしっかりと90度に深く頭を下げて、約束通りの謝罪をするグエル!やっぱ根が真面目なんですよこの男は!世の中の俺様キャラといえば、赤く染めた頬を指でポリポリと掻きながら「……まぁ、悪かったよ」ぐらいの謝罪で済まされようとする風潮がありますが、この男はドのつく真面目なので井の頭通りの高級車販売店の店員が客の車を見送る時の角度で頭を下げるんですね〜!それでこそだ!

 

そしてチラッと出てくるアムレット・レイコさん。大方CVは蒼月昇子さんとかになるのではないでしょうか?この子にガンダムを与えた場合、多分手がつけられなくなるので絶対にダメです。

 

そしてMS運用試験?的なやつが始まりましたね!決闘ばかりで忘れていましたが、ここは学校なので講義もあればテストもあるのです。しかしスレッタはコミュ障なので追試……。そして陰湿な嫌がらせを受けてチュチュも追試。いやはやアーシアン差別は激しいですね。もしかしてここホグワーツか?

 

チラッと映った地球寮は露骨にハコも立地も悪いですね。これはひどい。バックについている企業の格で生徒の立ち位置が決まるという発言もありましたが、総じてケツモチが弱い地球寮はそういう面でも差別されているって事ですね。

 

そしてキレる若者ことチュアチュリー・パンランチ!と、地球寮の仲間たち。まぁ〜とにかく名前が覚えづらい!なんかこう……あるだろ!スレッタ!今こそリストのあだ名で呼ぶをクリアしろ!

あとメタな話をすると、名前のあるMS整備要員が多いということは、やはり将来的に地球寮の彼等と共に戦うことになるのではないかなと予想ができますね。まぁ、誰と・いつ・なぜ戦うのかはハッキリとはわかりませんが!

 

グエルくん、ダリルバルデ没収。

正直脳内でグリムゲルデ(過去のガンダム作品のMS)とごっちゃになるからフェードアウトしてくれて助かります。カモン、ディランザ!

 

その後、悩むスレッタの元に現れた顔の良い男ことエラン!マジでスレッタが困ってるとどこでも現れますねこいつ。これで人を好きになったりしないよ、とか嘯くわけですからね。いや好きだろお前。ストーカーだろお前。グエルが未だにビビられてるのに、お前は決闘もせずにスレッタに「優しくて親切」だと思われてんだぞ。と、そんなナンパからスレッタを救う救世主が!そうミオリネですね。周りにトロフィー扱いされすぎて自意識過剰どころかちょっとイラッとしちゃうミオリネは可愛いですね。こんなに白いのにいっつも怒って赤くなって、トマトかな?

 

良いニュースと悪いニュースがある。どっちから聞きたい?……良いニュースか。ミオリネ、秀才系だった。めっちゃ優秀。これは大学で電子機器を扱う実験の指導要員をやったことがあるから言えることなんですが、マニュアルを読んでマニュアル通りにできるというのは100人に1人以下の稀有な能力です。マジで誰もできないし、そのくせマニュアル読みませんから。おそらくは高等な教育を受けてきたであろうミオリネはしっかりと優秀に育ったわけですね。まぁ反骨心の方が育ってますけど。そして悪いニュースは、ミオリネ汚部屋女子だった。といいつつ、実は彼女のことをバカにできるほど部屋が綺麗じゃないので、むしろこれも親近感が湧いていいかもしれません。まぁインスタント系は片付けとけよ……とは思いますが。特に水耕栽培とはいえ農業やってる部屋でそういうの放置するとコバエがね……。

 

弾圧される地球の様子も描かれましたね。どうやら工業力を暴力で搾取されている様子。学園仕様ではなくガチ戦争仕様の量産MSも初登場。やはり反ベネリットグループの狼煙が上がるとすれば地球からな気はしますね。

 

あと、回を追うごとにミオリネに対するスレッタの"どもり"というか、言い淀みが短くなっている……気がします。スレッタもちょっとずつ慣れてきたのかな?

 

そして追試開始!ミオリネの「差別に対する反作用が差別と相似の振る舞いを見せている」というど正論が飛び出しました。ダブスタクソ親父といい、ミオリネはレスバに強いタイプなんですね。彼女なら過去作の悪役も普通に論破できそう。それとは別に重要な話として、地味に「私のためとか言って、勝手なことしないで!」というスタンスだったミオリネが勝手にスレッタに世話焼いてるのは、少しずつ彼女も変わりつつあるということかもしれません。まぁ、自分勝手なのは元からですけどね!

 

そしてクソアマどもが小細工を……!視聴者の憎しみを今一身に受けているキャラランキング堂々のNo1でしょう。

 

ブチ切れるチュアチュリー!いいぞ!やれ!そこだ!真っ直ぐいってぶっ飛ばす!ストレートに行ってぶっ飛ばす!良いの入った!真っ直ぐ顔に行く男女平等パンチだ!ツンデレといいとあるといい、まるで電撃文庫全盛期に戻ったかのようだ!チュアチュリー・パンランチのチュアチュリーパンチ!ただでさえ略称のチュチュが過去作の金魚のチュチュミィとごっちゃになるのに、その上パンチするパンランチだ!この先彼女がパンチラしたらもうマジで分からなくなるぞ!チュチュアリー・パンチランじゃないぞ!チュアチュリー・パンランチだぞ!

 

あと1発目のチュアチュリーパンチが直撃したクソアマ1号の動きがとても好きです。全く油断していたタイミングで顎に良いのが入り、まず殴られた勢いで右に傾き、半ば脊椎の反射で頭部が元の位置に戻ろうとするも、予期していないタイミングで顎を殴られたことによる脳震盪で意識が失われ、最低限の受け身すら取れずに最も重い頭から倒れ伏す……。非常に出来のいい殴られ描写でした!ぶっちゃけ出来が良すぎて「これもしかして試しに座ってる人を不意に殴って観察しながら描いた?」という疑念すら湧きます。アニメーターのアーシアン最低だな。

 

というわけでスレッタとミオリネは地球寮のみんなと仲良くなったのでした。若干引きのカットで簡略化されて描かれたお手軽ニカ姉など面白要素も交えつつ、ラストでスレッタリストの「あだ名を呼ぶ」が達成されるハッピーエンド。

 

次回「氷の瞳に映るのは」

顔の良いストーカー男ことエランととうとう決闘するのか!?ぶっちゃけ公式サイトでガンダムに乗るとネタバレされてるがどんな感じになるのか!同じガンダムだとしても、スレッタを守る盾となれ!ガンダム!(SEED風)