うさ日記

憂さ晴らしに書くのかもしれません

令和のシュラク隊、じゃあねぇんだよ!

この文章は機動戦士ガンダム水星の魔女第8話「彼らの採択」までのネタバレを含みます。

 

ふと思ったんですけど。

EDの「君よ、気高くあれ」が今1番似合ってるのグエルじゃないですか?

 

まぁそれはそれとして、今回は地球寮とシャディクがクローズアップされた回でしたね。

 

ギャンブラー男子たちの本音からすると、地球にもやはり経済格差はある様子。まぁアーシアン一派も一枚岩ではないからな。また地球では過去に戦争が起こっており、戦災孤児なども多くいる様子です。それなりの軍事力があることは分かりましたが、それでもスペーシアン相手に全面戦争を起こせないのは、やはり経済力の格差とパーメットの産出量の問題なのでしょうか。

 

ところでギャンブラー男子の見ていた学園内オッズという形で、現在のパイロットランキングが明らかになりました。シャディクが最もオッズが低い、つまり人気なのは、おそらくほぼ負けていないからでしょう。次点でスレッタ、エラン、グエルと続きます。まぁ納得ですね。そしてその後少し開いてラウダの名前が。実は彼も、兄には及ばないまでもそれなりに優秀なようです。またグエルがシャディクに対して「俺との決闘を避けていた」と発言しているあたり、以前に発生した御三家同士の決闘はラウダとシャディクあたりの決闘だったのかもしれません。

 

そして実はここに重要な情報が!順番は前後しますが、今回のラストに出てきたシャディクガールズの内、2人がなんとランクインしているのです!特にいかにも気が強くてゴブリンに負けそうな(偏見)見た目のサビーナ・ファルディンはスレッタと御三家に続いて5位にランクイン!またその他のメンツも同等に優秀なことが見込まれます。ただでさえ恐らくはプロローグで見られたガンド殺しが控えているにも関わらず、この優秀なパイロットたちを1人で相手するのは流石のスレッタも厳しいか……?しかし株式会社ガンダムの設立には、決闘で学園内の規則変更を取り下げさせる必要があります。チュチュは手伝ってくれるかもしれませんが、それでも2vs6……。助けてくれる人を探そうにも、御三家に目をつけられかねない決闘に関わりたいなんて生徒はいるはずもありません。

 

あぁ、もし……もし!

パイロットとして優秀で、

・スレッタを助ける動機があって、

・今寮に所属していないとかで御三家に目をつけられても困らない

なんていう都合のいいパイロットがいたら………

 

 

居ますね。1人。

グエル・ジェタークという男が。

 

ああっ!でもまだダメです!

今のグエルは文無し宿なしMSなし!その証拠に、かつては決闘を挑まれては敵わないからと燻っていたであろう雑魚どもに舐められる始末です!彼らが舐めた態度を取れるのは、グエルが半ば勘当されたという事情だけでなく、彼にMSがなければ決闘を挑まれないからでしょう!

 

地球寮からMSを貸そうにも、あるのはチュチュの旧式デミトレーナーのみ!いかにニカ姉といえど0からMSは作れません!なんなら今回はシャディクに囁かれて地球寮の助けになれないまであります!

 

あぁ……もし!もし!

・地球寮が自由に使えて、

・性能的に最新鋭のMSと戦えて、

・ちょうど本来のパイロットがいなくてフリー

なんていう都合のいいMSがあれば………

 

 

 

ありますね。

ガンダム・ファラクトという厄ネタが。

 

というわけで、次回。

グエルがデータストームで大変なことになります。なりません。なりませんように!

 

それはさておき、地球寮のみならずシャディクにも注目しましょう。虚実が入り混じり本音が見えにくいシャディクですが、恐らく人に聞かせるつもりのない言葉には本音が表れているでしょう。

 

とすると本音だと言い得るのは、

ミオリネへの、君は変わったよ。残念だ。という独り言

父親との電話を切った後の、狭すぎる。視野も、思想も。という独り言

グエルに対する、お前になら任せられると思ったからだよ。という聞こえないほど小さな呟き(これは文脈的にミオリネのこと)

 

あたりでしょう。ここから推測するに……

 

しゃ、シャディクさんはっ!

みっ、みみみミオリネさんのことが、す!すすす!

好きっ!?

 

なのでは?

いや割とマジでそうだと思います。理由は単純。ミオリネが人のバックボーンを問わない人格だからです。ミオリネはダブスタクソ親父と同じく強引すぎるきらいはありますが、世間の差別や偏見を内面化しないところがあります。我が強いんですね。それが端的に現れているのは、4話「見えない地雷」でのチュチュに対する「地球寮の子?属性だけで判断するならあなたを差別するスペーシアンと同じね」的な発言です。記憶にある限り、地球寮の面々をアーシアンと蔑まなかったのは、その言葉が差別的な意味を含むと知らなかったスレッタとミオリネだけです。それだけ、ミオリネの思考はスペーシアン離れしていると言えます。まぁ母親由来の地球への憧れはあるでしょうが。

 

そしてこれは孤児として拾われながらその努力と能力で養子にまで上り詰めた幼い日のシャディクにも向けられたことでしょう。企業トップの父親すら狭い視野、狭い思想と言い切れるシャディクですから、さぞ子供の頃から切れ物だったと思われます。しかし周りは素直には受け取らない。僻んだり、やっかんだり。そんな中、おそらく一緒に出した企画の時にミオリネは正面から彼のことを認めたのではないでしょうか?

 

そう、もうお分かりですね?

自分自身を初めて見てくれた人。

グエルにとってのスレッタが、シャディクにとってのミオリネだったのです。

 

というわけで、シャディク視点ではNTRものだったわけですね!ちなみにシャディクハーレムですが、あれはミオリネを愛していても、ミオリネには愛されない(会社側の人間だから)自分を慰めるためのハーレムな気がします。そして、おそらく彼女らもそれは承知の上でしょう。それが分からないほど女という生き物は愚かにはなれませんからね。

 

それから最後にちょっと小ネタを。アスティカシア高等専門学園についてです。この学園ですが、おそらく17年前に作られたものと思われます。理由は2つ。学籍番号とデミトレーナーの形式番号です。

 

学籍番号は、例えばスレッタならLP041となっており、前から順に学年、所属学科、出席番号を示しています。スレッタなら2年生、パイロット科の出席番号41番ってことです。3年生がK、1年生がMです。Mはアルファベット順にAから数えて17番目なので、多分今年は設立17年目ということですね。

 

また学園内のパイロット科などが使用しているMSデミトレーナーですが、この形式番号はMSJ-121となります。この121はおそらくガンダムにありがちな製造開始年を示しており、作中時間AD121年においては去年採用された新品同然のMSというわけです。そして貧乏ゆえに新品が買えなかった地球寮でチュチュが使っている旧式のデミトレーナーがMSJ-105CC。末尾のCCはChuatury Customの略でしょう。そしてその数字が105。これもまた製造年を示しているとすれば、今から17年前。つまり学籍番号と一致するわけですね。

 

このことから学園が17年前に開かれたのは確定だと言えるでしょう。だからなんなんだ、考察でマウント取りたいのかこの野郎とお思いかもしれませんが、実は大事なことなんじゃないかと思っています。

 

21年前、おそらくプロローグで描かれたヴァナディース事変が起こりました。そしてその四年後、アスティカシア高等専門学園が開校します。その年、ミオリネは生まれたはずです。

 

偶然でしょうか?もしかして、この学園自体がデリングからミオリネへの贈り物なのでは?

 

なーんて、考えすぎな気がします。そもそもダブスタクソ親父ですからね。幼いミオリネを身籠った時点で余命幾許もなかった妻に変わり、トマト農園という小さな温室でなく、冷たい宇宙の中にコロニーという温室を作っていたなどというのは考えすぎでしょう。

 

なんて言ってたら放送まで1時間となりました。

復活のグエルとなるのか!?そもそもあと一歩、君に踏み出せたならどうなるのか!?というかあと4話で前半の区切りはつくのか!?クソダサPVは世間にウケるのか!?カルド博士とガンド医療の存在そのものが闇に葬られた理由とは!?などなど様々な疑問が残……いや最後のやつはマジで考えた方がいい気がしますが、気になることがたくさんある水星の魔女!絡まる思惑を、その刃で断ち切れ!ガンダム